【警鐘】かぼちゃの馬車とバブル期の「不都合な共通点」

2018/8/3

壮大な「ババ抜きゲーム」

歴史は繰り返す──。
使い古された言葉だが、ここ数十年にわたる不動産業界の浮沈を振り返ると、まさにこの表現が当てはまる。
土地神話に支えられたバブル経済、リーマンショック前のミニバブルなど、不動産業界は「膨張」と「崩壊」を幾度となく繰り返してきた。
この膨張と崩壊の間に、たくさんの不動産の売買が行われ、「買値」と「売値」の利ざやを手にして億万長者にのし上がった人もいる。
しかし一方で、崩壊の「谷」に落ちた人間が、一気に多額の借金を背負ったのも事実だ。
最後に損をするのは誰か──。不動産投資は、壮大な“ババ抜き”ゲームといえるかもしれない。
そして今まさに、日本の不動産市場は、膨張から崩壊に足を踏み入れたように見える。