【挑戦者】シリコンバレー発。本間毅「住宅版テスラ」の未来

2018/8/5
シリコンバレーで住宅業界にイノベーション(技術革新)を起こそうとする日本人起業家がいる。ソニーから楽天に転じ、同社で執行役員も務めた本間毅氏である。
住宅業界には、アップルのiPhoneやテスラ・モーターズの電気自動車(EV)のような破壊的イノベーションが出ていない。
本間氏は、IT(情報技術)企業の発想で、主にミレニアル世代向けの新築デザイン住宅を開発し、アメリカの住宅業界で挑戦を続けている。
本間氏が創業した「HOMMA(ホンマ)」に出資するのは、メルカリの山田進太郎会長兼CEO、楽天の三木谷浩史会長兼社長、孫泰蔵氏が率いるミスルトウなど有名投資家やベンチャーキャピタルが名を連ねる。すでに合計12億円を調達している。
チームはまだ4人だが、2019年春には、シリコンバレーに取得した土地でプロトタイプの住宅が完成する。
本間氏の挑戦は、アイデアを形にする段階に入り、本格的にスタートした。
本間毅(ほんま・たけし)1974年、鳥取県生まれ。中央大学在学中に起業。1997年、Webインテグレーションを行うイエルネット設立。 2003年、ソニー入社。ネット系事業戦略部門、 リテール系新規事業開発などを経て、2008年5月よりアメリカ西海岸に赴任。 電子書籍事業の事業戦略に従事。 2012年、楽天に入社。執行役員として、デジタルコンテンツのグローバル事業戦略を担当。2016年、楽天を退社。シリコンバレーで「HOMMA」を創業。
「OK、グーグル」を古くする
──「HOMMA」は今何をしていて、何を目指しているのでしょうか。
自分の名前を企業名にしている時点で、何だと思われますよね(笑)。
HOMMAは、「アメリカの住宅にiPhoneやテスラのようなイノベーションを起こしたい」というビジョンを掲げています。