【大島てる】不動産業界の“闇”を暴く「裏ウィキペディア」を作った男

2018/7/31
もっと不動産業界の情報は、オープンにされるべき──。
不動産は、業者と顧客が持つ情報が「最も非対称」と言われる業界だ。
例えば、ある物件で殺人や自殺があると、一時的に社員を住まわせ、「事故物件」という事実を隠そうとする業者もいる。
そんな闇深き業界にメスを入れるべく、独自のメディアを運営している男がいる。
大島てる。
大島氏は、殺人や自殺、火事などの事故物件を、自身が運営するサイト「大島てる」に記録し続けている。不動産業界では知らない人はいないというほどの有名人だ。
NewsPicks編集部は、大島氏に「なぜ事故物件を調べ続けるのか」について聞いた。
大島てる(おおしま・てる)1978年生まれ。祖母の代から不動産業を営む3代目として、2005年、27歳の時に、事故物件公示サイト「大島てる」(www.oshimaland.co.jp)を開設。現在は「株式会社大島てる」の代表取締役会長として、同サイトの運営に専念している。40歳。
始まりは「オーナー目線」
──どういう経緯で事故物件サイトを運営することになったのですか。
サイトの開設は2005年9月で、今年で13周年を迎えます。