日産:4-6月市場予想下回る営業減益-販売減、原料費増も影響
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いずれにせよ、良くはない。1Q-2Qは欧米の販売正常化へ向けた最も厳しい踊り場の認識。クラッシュする前に適正化へ転換できことは、現経営陣の英断。しかし、5-6年おきにこの会社は「販売正常化」に取り組んでいる。中期経営計画の後半が、常に数量目標に傾き、ブランド構築を忘れてしまうことによる弊害である。
この決算内容だけでは底打ちを確信するものはない印象だ。米国フリート台数は目立って減少せず、「米国インセンティブもAutodataで見える程は、下がっていない、ある程度時間をかけながら正常化へ」と新CFOのコメント。日産の4−6月期決算は厳しい内容になりました。
対前年同期比で見て、売上高は▲1.6%減、営業利益は▲28.8%減、販売金融事業を除くと営業利益率は1.9%に低下しています。
欧米で販売奨励金を絞る代わりに台数を追わないと言う選択をしたのだと思いますが、営業利益の減少に対する寄与を見ると、為替や原料高のマイナス影響にくわえて台数減の影響が大きくなりました。3月に絞った在庫が復元していることも気がかりです。
商品力の回復待ち(北米では下期以降)ですね。ディーラー流通在庫を適正値まで戻すのには半期いっぱいかかるようです。モデル末期車のインセンティブも2019モデル発売までは続きます。下半期に巻き返しを図る考えです。応援しましょう。