G20、貿易摩擦でリスク増大=共同声明「対話と行動強化」-財務相会議閉幕
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注目のコメント
元よりG20とは何か決めたり、解決したりする場所ではありません。表面的な声明や要人発言を取り沙汰しても上滑りしかねない部分があろうかと思います。トランプ政権は米国の世論が「そういう大統領を欲した」ということの結果であり、同大統領の思いとは別に時代の要請として保護主義が出てきてしまっているという理解も必要かとは思います(肯定するわけでは全くありません)。
以下ビジネスインサイダーさんに私が現在思うことを緊急的に今朝、寄稿・配信させて頂いております。宜しければご参照下さいませ:
トランプ、ついに“伝家の宝刀”を抜くのか —
— 米国利上げへの不安爆発の理由
https://www.businessinsider.jp/post-171724今回の声明を前回と比べると、世界景気の拡大ペースにばらつきが出始めている認識と景気の下方リスクを強く述べていることが新味のある部分でしょう。それに対し通貨安競争を回避するという前回のスタンスが維持され、かつ通商政策を巡る対話の重要性を確認している点が気になりました。
米国の関税引き上げに対して明らかな反対意見が盛られなかったというG20の腰抜け感があるという見方ができますが、自由貿易維持や景気のダウンサイドリスク回避という点で一致を見ていることはプラスに見ることもできます。
米中お互いの面子を潰さない妥協点をどう描くかは難しいので、多国間で着地を探す方が実効性があると考えています。[貿易摩擦の拡大が世界経済のリスクを高めている]との共同声明を出したが、お題目だけという感じで、もはや影響力はない感じ。出席した米国のムニューシン財務相は トランプ氏のイエスマンで政権内での存在感が今やゼロ。結局はトランプ大統領の一言で市場が右往左往する状態が続く