無印良品が「道の駅」激戦区に、直売所で挑んだワケ
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道の駅の営業担当をしております。道の駅には、主に3つの運営形態(自治体直営制・指定管理者制・第三セクター制)があります。今回は民間企業(良品計画)に委託する指定管理制で運営されています。ちなみに第三セクター制は民間と公共団体の共同出資で運営されます。
道の駅は休憩所としての機能だけでなく、地域ブランドの窓口にもなっており、最近は訪日観光客に対するアプローチも始める駅が増えました。その意味で、自治体が運営するよりも、広く世界で闘ってきた企業に運営をしてもらう方が合っていると思います(良品計画のコンセプトとも合っているためより良い)
その他の道の駅のニーズとして、特産物を全国に向けて発信する手段と24時間開放する駐車場を管理する手段を求めています。ただ、いずれにせよ自治体直営制の場合、財布の紐が硬く、なかなか新しいものを導入できないことが多いです。良品計画の懐の深さを感じさせます。同社の基本コンセプトは「感じ良いくらし」。この範疇に触れる限り事業化を厭わない、積極的に関わる社員が居るというのが面白いところです。
道の駅は全国に1145駅あるので、今後は各駅ごとに特色を出す方向に行くしかないと思いますが、このやり方であれば良品計画としてもある程度スケールを狙えると踏んでいるのではないでしょうか。
ちなみに、鴨川でこれが成立する背景にはアクアラインの効果が大きいと思います。既存のマーケティング発想だけでは仕掛けられない企画。
地域に住み込み、資源を自ら発掘して、地域とコラボレーションしながらサービスをデザインする。
パートナーを組む行政側としても、安心してタッグを組めるのだと感じます。
社会性や地域性を言葉で唄っているだけでは不十分。
ここまで踏み込んでローカライズしたサービス提供することが求められている。