経営戦略やファイナンス……「思考の土台」と「基礎知識」、どちらを先に身につけるべき? 琴坂将広×朝倉祐介
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注目のコメント
モノゴトを理解するためには、最低限の概念や基礎知識を身につけることは避けて通れませんが、その途中で挫折してしまうというのはよくあること。「暗記科目」と目されるような受験科目の勉強がつらいのも、全体像や文脈を把握する前だからなのでしょうね。
ファイナンスも然りで、個々の概念を本を片手に学ぼうとするのはつらいもの。せっかく興味を持っても「M&Aや資金調達の担当者でもないし、自分には関係ない話だな」と感じてしまうのは無理もないことだと思います。
拙著では知識や理論よりも、ファイナンス的発想が日々の職務や企業活動とどのように紐付いているのかが浮かび上がればと思って書いていますが、とはいえ、先立っての基礎知識は必要という点でジレンマを感じる次第です。きしくも、マッキンゼーの先輩である琴坂さんと同期である朝倉さんが、戦略とファイナンスという経営の最重要事項について、表面の知識ではなくその本質的な思考法を同時期に著作として出版し、そしてこういう対談を行っているという。個人的には運命的な邂逅。
実務をやっている立場としては、たとえば「戦略」とかって言葉だけが先行してしまって、なんでも「戦略」って言葉つければよいとか、「戦略」って言葉がつくものはこの人ね、みたいなことが起こりがち。議論が全くかみあわないことが結構あるんですよね。
フレームワークをどう使いこなすかという根源的な発想や思考法についての理解がより広まっていってほしいですね。後編にも期待