EU、グーグル制裁5700億円 スマホに自社アプリ強制
コメント
注目のコメント
EU公取 Margrethe Vestager女史による記者発表の動画付き詳細報。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-07-17/google-said-to-have-11th-hour-call-with-eu-ahead-of-android-fine
既に一か月前からくすぶっていたものが確定した形。
https://newspicks.com/news/3083412?ref=user_143212
欧州はITメガ企業の解体モードに完全に入った。そのラッダイト運動のリーダーで、ITメガがいま最も恐れる女性がこの、Margrethe Vestager。つい先日もNPオリジナルでベステアーの記事が出ました。
https://newspicks.com/news/3027512
ベステアー欧州委員はGoogleをはじめとするアメリカのテックジャイアントから最も恐れられている女性です。脱税、独占禁止法、とにかくあらゆる権限を行使して規制しようとしています。トランプとの貿易戦争が燃え盛るベステアーという火にガソリンをかけた、という感がないでもありませんが、貿易摩擦以前にベステアーや欧州のアメリカIT大手への憎悪があります。GDPRも始まりましたし、証拠が揃い次第片っ端から行くぞ、という感があります。
あとはベステアーの任期があと一年、ということです。延長するのか任期満了となるのか。物騒な時代なら真っ先に暗殺のターゲットになりそうです。マイクロソフトも2008年にこのEUの競争法違反によって約9億ユーロ(およそ1170億円)円の支払いを命じられており、最終的には和解したものの、その騒動の過程で約5億ユーロ(およそ650億)を支払っています。
googleもその事態を横で見ていたはずですから、当然注意を払っていたはずでしょうに…。
まさかの制裁金43億ユーロ!?
ちなみに参考までに、EUの競争法と最近話題のGDPRの制裁金を比較すると、EUの競争法が如何に厳しいものなのかわかります。
①競争法…世界全体の売上高の10%を上限とする。
②GDPR…2,000万ユーロ(およそ26億)と世界全体の売上高の4%、のいずれか大きい方を上限とする。