AIが「人間より正しい判断ができる」という思想にひそむ問題点
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以前友人の医師に言われて本当にそうだと思ったのだが、人間のことを研究してわかった気になるなんて人間におこがましい。彼曰く、人知を超えたものをたくさん見てきたし、理屈ではわからないこともたくさんあるから、人が電気信号で動いているだけだと思わない方がいいんじゃないか、と。だから、AIはいつまでたってもきっと不完全だと思うよ、と。
あと本当にそうだと思うのはこれ。
「例えば音楽なんてただの空気の振動じゃないですか。ガブリエルは、それは違うと言っているわけですね。」
さらに、人によってグッとくる音楽にも違いがある。グッとくる来方にも違いがある。しかも正解なんてない。そういうの全てを計算する、理由を計算でもとめる、単に脳の働きだと思うってことは難しいのじゃないかと思うのです。例えAIが人類の英知を極めたものになろうとも所詮は理性の世界のお話にすきず、我々が幸福か否かは感性の世界のお話ですからね。言い換えればAIは理性の補助にはなっても感性の補助にはならないでしょう。AIと愛し合うことは難しいですからね。
それと知識は他人の体験によるものと自分の体験によるものとに大別され、AIは言ってみれば他人の知識の集大成ですが、しかし幸福への道しるべは自分の体験から生じる後味にこそ見つかるものです。人は人ですし何事もやってみなければわかりませんからね。一見すごそうなことを言っていそうだけれど概念の多義性のなかをフワフワ漂っているだけで、なにも言っていない感じ。このお二方大丈夫なのかな。
最後は「AIの責任」「責任とはなにか」という問題ということだが、そんな話は私は2年前に結論を出して、講演して回っています。今日もその話をしてきます(笑)