使用済みコーヒーカプセルが高級ペンに ネスレの粋なリサイクル
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注目のコメント
さる5/30にCaran d'Ache銀座旗艦店でこのペンを含む新製品発表会があり、わたくしも参加しておりました。(文房具、特に万年筆やら書くものが全体的に好きなんですが、特に同社の加工精度の高いペンのファンでして)
なのでネスレでなくカランダッシュ側からコメントを書きます。
5/30発表会に合わせて来日したキャロル・フブシャー社長は、記事にあるように本コラボを大変意義あるものと語り、さらにその後、この製品に限らず「品質をとても大事に考えている日本のクラフトマンシップはカランダッシュのそれと思想的に近く、とても親近感を覚えており、そのような日本に当社製品のファンが多いことは幸せだ」といったようなことも話しておられました。ポリシーのはっきりした素晴らしいプレジデントです。ファンとして嬉しい限り。
このペンの実物ですが、リサイクルプラという言葉から想像される安っぽさは全くありません。原料のコーヒーカプセルの色を生かしたブルーブラック調の外観はシックな感じでかっこいいですし、写真では分かりにくいですが絶妙なマット調の表面仕上げなので滑りにくく、長時間筆記にも耐える作りです。
中に入っている同社の標準ボールペンインクカートリッジ「Goliath」は油性の伸びのいいインクで、今流行りの水性低粘度ツルツルインクと違って、止めたいときに綺麗に止まるので、実は漢字がとても書きやすい特長があります。「走る、曲がる、止まる」性能に優れたインクということですね。車みたいな言い方ですが。
このように、物語・性能ともに山盛りで詰まった良いペンなので、別に回し者じゃありませんがとてもお勧めします。ネスプレッソ利用者としては
毎週20個近い抽出済カプセルを棄てるたびにその量が気になっていました。
「Second Life(第2の人生)」プロジェクトにより安心して意義ある消費としてネスプレッソを選択できる。
そしても単なる文具でない意義ある消費として選択しうる。
こうした社会的意義ある製品、社会的意義ある消費活動は世の中に山ほどあるが、拡がるか否かのトリガーはデザイン、クリエイティビティにある。
崇高すぎる、意識の高すぎる製品や取り組みにファンはつきにくい。単純に洒落てること、デザインがいい、がそのハードルを下げ、広がりを持つ。
「動機は純粋か?」というがいうがとっかかりは不純でもいいじゃないかと思ってます。
今回の使用済みカプセルにより作られたボールペン「849ネスプレッソ」カッコいい!だから欲しい。「サステナビリティ」についての意識はファッションもそうなのですが、やはりヨーロッパから動き出す事が多いですね。
何となくリサイクル品ってデザインがイマイチなイメージがまだまだ強いですが、近年はリサイクルと感じさせないデザインが増えてきている気がします。
そもそも日本人はリサイクルにかけては歴史的に長けていた民族なので、もっと日本からもこのような動きが出てきて世界に影響を与える国になって欲しいですね。