【平野拓也】マイクロソフトの全盛期は終わったのか?

2018/10/13

最も有名で誤解されやすい会社

マイクロソフト。もしかしたら世界で最も有名で、同時に最も誤解されやすい会社かもしれません。
例えば、今でも「ビル・ゲイツがやっている会社」と言われることがあります(笑)。
しかし、現在のグローバルのトップはサティア・ナデラ。彼はインド出身のエンジニアで、哲学的な信念を持ったすばらしい「変革のリーダー」です。
もちろんビル・ゲイツもファウンダーとして、今も世界中のマイクロソフト社員から尊敬されていますけどね。
さらには「Windows」と「Office」などのソフトウェアのライセンスビジネスの会社という誤解もつきまといます。
しかしそれはもう昔の話。すでにこうしたOSやパッケージソフトをライセンスするビジネスから、クラウドソリューションのビジネスへと大きく舵を切っています。
同時に、AI(人工知能)やMR(複合現実)、IoTといったインテリジェントテクノロジーにも多額の投資を行い、その実りを手にしている未来思考の企業なのです。
「誤解」とは違うかもしれませんが、あるジャーナリストからは2014年の論文で「マイクロソフトの全盛期は終わった」と評されていました。テクノロジーのイノベーションを阻害する企業だ、とまで言われて。
実際、そうだったか?
……ノー、と胸を張って言えます。