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【温故知新】
500年の構造材は誕生するか、という問いの答えは、「既に存在する」といえます。
ローマンコンクリートで作られたパンテオンは築2000年ですし、イスラエルのイフタフ遺跡で発見された古代コンクリートは7000年前のものと言われています。
現代のコンクリート材料であるポルトランドセメントの製造が始まって未だ200年も経たないため、現状のコンクリート構造物が500年もつかどうかはもう300年待たないとわかりませんね。
しかしながら皆さんがおそらくイメージするように、記事中の言葉で言う「従来の鉄筋コンクリート」の多くがそこまでの耐久性をもっていないのは明らかです。
なぜでしょうか。

ひとつには、コンクリートが「多様性に富む材料」であるためです。
それはマクロ的には鉄筋とコンクリートという異種の材料を組み合わせているために材料間の挙動差が構造物の寿命を決定することでもあり、さらにいえばコンクリート自身もセメント・水・砂・石・空気という複数の材料から構成されます。
大量使用が基本のコンクリートにおいて材料は安価なものを地産地消するのが基本であるため、例えば現地の石がアルカリ膨張性を持っていればASRという劣化を形成して内側からコンクリートを破壊してしまいます。
多様性はこのような工学的な意味にとどまらず、政治的な側面もあります。
現代のコンクリート工事は設計者が施工者に工事を委託し、施工者が生コンクリート業者に発注して打ち込むという、複数の事業主の連携で成り立っています。
コンクリートの性能に「スランプ」という値がありますが、これは流動性を評価する指標です。
スランプが満たないコンクリートでは鉄筋の間が満たされないため、工事現場で水を足すという意図的な施工ミスが高度成長期で作られたコンクリートでは見受けられ、これが時間を経てから劣化して現代人が目の当たりにすることになりました。
こういった事情で、材料や環境だけでなく、関わった人間も多種多様であるため、コンクリート工学というのは経験則を基本としてきました。

文脈を間違ってはならないのは、この記事の試みは新しい材料や工法を開発するのが主眼ではなく、コンクリートの設計の仕方に今一度向き合うということです。
僕たちは社会のあり方を変えることはできませんが、未来につながるコンクリートを作ることはできるかもしれません。
超長期の耐久性が今以上に求められているところといえば、防災含むインフラ関係、あるいは宇宙(建築物には計画共用期間が設定されていて、超高層建築物は超長期の200年、公共施設や防災の拠点となる建築物で長期の100年)?
技師向上の為のこのような研究は、重要だと思います。

冷静に考えたいのは、500年が意味するもの。
今から500年前というと、室町時代です。
耐用年数が長くなれば、当然イニシャルコストに跳ね返ります。
これから計画する物の耐用年数は、コストなどを含めてトータル的に考える必要があると思います。
数百年後の社会環境は、全くわからない。

研究、開発の為、インパクトのある数字を出すのは有りだと思います。
同時に求められるのは、計画、使う側の冷静なバランス感覚かと。
解体したい時に強度が高すぎて、逆にイノベーションを阻害するなんて事にはならないでほしい(今のコンクリート、解体めっちゃ大変です)。
おもしろいですし、日本でこういう新しい発見があるというのはいいですね。

他の素材との組み合わせの問題や地震などの問題もあるからどういうときに特長を発揮するのかが気になります。
清水建設と北海道大学が、従来の鉄筋コンクリートに代わる次世代高性能材料「ロジックス構造材」の共同研究を始めたと発表。耐久性が伸びると、特にインフラ周りで活躍しそう。

北海道大学のプレスリリースは以下
https://www.hokudai.ac.jp/news/180711_pr.pdf
文明崩壊後の人類。ロジックス構造材の廃墟に寄生し、なんとかその命脈を保っていた。

というNetflixを想像した。
こりゃ
すごい。
とりあえず今の法定対応年数とかいう
不適合な対応年数を廃止してほしいですが。
これなら融資も200年ローンとか出るのかな?
これできたら都心の土地持ってる人
ますます勝組にしかならんやん
スーパーゼネコンの1社。医療施設等でPFIに実績。グローバル、運営維持管理を行うストックマネジメント、環境・エネルギーマネジメントを行うサステナビリティを重点3事業に掲げる。
時価総額
7,247 億円

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