[ワシントン/ブリュッセル 12日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は12日、NATO加盟国は防衛費の対国内総生産(GDP)比率を2%とする目標の達成を確約したことを明らかにした。ただトランプ米大統領が提案した4%の目標は確認しなかった。

同事務総長はCNNに対し、「防衛費の対GDP比率を2%とすることにコミットメントは得られている」と表明。重要なことはより多くの資金を投じることで、トランプ大統領が今回の首脳会議で発した明白なメッセージを加盟国は理解していると述べた。

米ホワイトハウス高官は前日、トランプ大統領がNATO首脳会議で加盟各国に対し防衛費の対GDP比率を4%に引き上げるよう要請したと明らかにしている。

ストルテンベルグ事務総長はこの日、ブリュッセルで行ったNATO首脳会議後の記者会見で、トランプ米大統領がNATO加盟国に対し防衛費拡大を呼び掛けたことは「新たな切迫感」を呼び起こし、NATOの強化につながるとの見解を表明。

「非常に率直でオープンな討議が行われた。こうした討議はNATOを強くする。新たな切迫感が生まれた」とし、「こうしたオープンな討議が行われたことは、われわれが今後一段の努力を行っていくこと、またトランプ大統領の発したメッセージが明らかな影響を及ぼしていることを示している」と述べた。

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