評価額55億ドルの中国「微医」が目指す、ヘルスケアのアマゾン
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明らかに世界の医療を先取りしている企業です。
微医は患者のビッグデータを実際に活用して診療に役立てており、これからデータを収集しようとする世界の流れを数歩リードしています。
これを可能にするのは、患者データへのアクセスが厳しく規制されていないという中国特有の事情によるものです。
微医は13億人のビッグデータに支えられたAIを用いて、オンライン診療、そしてオフライン診療も行います。
現在の微医の概要は以下の通り。
・評価額 55億ドル
・登録ユーザー数 1億6000万
・1カ月のアクティブユーザー数 2700万
・2700カ所の病院、24万人の医師と連携
・10のオンライン病院を運営する免許
・2016年の売上は12億元(約200億円)
日本はまだ患者カルテの共有をどうするのか議論が始まったばかりで、実際に運用されるまで数年、そしてデータが蓄積されるまでさらに数年かかるため、微医は日本の未来の縮図とも言えます。
今後、注目していくべき流れです。Facebookのつくる"Social Graph", Googleのつくる"Knowledge Graph", Amazonのつくる"Product Graph"など。WeDoctorによる"Medical Graph"みたいなコンセプトと考えると面白そう。
究極の個人情報なので規制も厳しいとは思うけれど、こういうもので医療費とか社会保障費が減らしていけるのであれば、日本でも(というか日本でこそ)本気でこういう領域に投資をしていくべきなのではないかと。