ネット興亡記【2】「電話」の壁と倒産の危機
日本経済新聞
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ネット黎明期の話。
「つぶれない証明」という言葉は考えさせられる。通信だけじゃなく電気も交通も公益事業、それでも東電は経営危機に陥り(というか政策的に破綻をさせなかっただけ)、JALは破綻した。
そして、そのど真ん中にいた当事者が「ホラ」と言われた未来絵図は、現実には大ボラ以上の普及に至った。
成長して社会に普及するときの爆発力というのは、想像を超える。古くはクロネコヤマト、最近だと民泊にも通じますが、官庁や自治体が法律以上の事実上の規制をかけるということを安易に許してはいけないと考えさせられます。
「鈴木を追い詰めたのは規制の存在だった。ネット接続を始めるには国による登録が必要となる。だが、所管の郵政省(現総務省)に何度足を運んでもラチがあかない。」
「「通信は公益事業です。IIJが絶対につぶれないという証明をしてください」
「どう証明しろと? そもそも法律にはそんなことは書かれていませんが」
「いや、省の内規です」
「なぜ民間企業が役所の内規に縛られないといけないのですか」
こんな堂々巡りの議論を続けているうちに、海の向こうではネット産業が夜明けを迎えようとしていた。」