中国テンセント、オンライン音楽事業のスピンオフと米IPO計画
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テンセントミュージックは、傘下にQ Qミュージック、クーグー、クゥーオーの3つのプラットホームを持ち、三大メジャーユニバーサル、ソニーワーナーも出資し、同業のSpotifyも出資している。中国国内のデジタルミュージック販売に於いてはほぼ独占市場状態で、恐らく中国共産党の国策としても此れは今後も変わらないだろう。(海外のIT、配信会社の締め出しという意味です。)7億人の月間ユーザーと1億二千万人の有料課金者実績。当然楽曲保有率も、メジャーが出資している以上あっという間にApple MusicやSpotify並みの3000万や4000万には到達するであろう。
米国でIPOし、更なる外貨獲得による資本の充実を目指し、実質世界のストリーミングの盟主を目指す戦略もしたたかだと思います。音楽アプリそのものはかなり前からありましたが、中国でもサブスクリプションでの有料課金がここ1、2年で急増しており、それによって一気に企業価値が上がってきている。
それと同時に、競争も激しくなってきており、優秀な人員の確保(インセンティブ)と効率良い資金調達が目的ではないでしょうか?謎が多いIPO。まずなぜスピンオフするのか?そしてなぜ親子上場するのか?最後になぜ香港ではなく米国上場なのか?
前者の理由に関してまっとうに考えれば、本体事業と異なる独自のビジネスであるとか、単体資金調達のためとかがセオリーとしてあるが、集客はQQなど本体事業に連動している。資金調達は1千億円強と小さいとは言わないがテンセントなら容易に工面できる。
このところの中国企業のIPOはほとんどが香港や深セン。単純にPER(株価)がそのほうが高く付くから。
いまやテンセントは国内はもとより米国アーティスト、レーベルにとって中国本土における音楽リリースの主要媒体となっているので、米国での信頼性、プレゼンス向上には少々は寄与するかもだが、その程度で上記の疑問の答えにならない。
ということで、何か裏がありそうです。株式持ち合いしているSpotifyとの大胆な連携などか。