[東京 4日 ロイター] - イオン<8267.T>は4日、2018年3―5月期の連結営業利益が、前年同期比8.2%増の396億円で過去最高益になったと発表した。総合スーパー(GMS)の赤字幅縮小や国際事業の黒字転換が寄与した。

GMS事業は前年同期の63億円から45億円へと営業赤字幅が縮小した。プライベートブランドの価格引き下げや既存店の活性化などにより、1人当たりの買い上げ点数が前年同期で2.3%増と改善した。また、粗利改善策も効果が出ている。

前年同期に13億円の営業損失だった国際事業は、約2億円の黒字へと転換した。ベトナムが大幅な増収増益となったほか、マレーシアは15年の消費税導入で出ていた消費の停滞感が一巡し、改善となった。

このほか、スーパーマーケット事業、総合金融事業、ディベロッパー事業も増益に寄与した。

2019年2月期の連結売上高は前年比3.7%増の8兆7000億円、営業利益は同14.1%増の2400億円の計画を据え置いた。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト8人の営業利益予測の平均値は2325億円となっている。

*脱字を補いました。

(清水律子)