【ロストフの悲劇】日本サッカーが、再び露呈した「弱点」

2018/7/3
今回の2018年ロシアW杯は、日本サッカーが持っているW杯のノウハウと教訓をすべてぶつけた臨んだ大会だった。
2014年W杯では直前にハードに練習しすぎたことを反省し、今回はコンディション調整を優先。必ず2日前に現地入りして、気候に順応した。きめ細かい準備によって、日本は最高の状態で試合に臨むことができた。
2014年W杯では自分たちのサッカーにこだわりすぎ、対戦相手の弱点を突けなかった。だが、今大会では相手を徹底的に研究。それが4試合で計6ゴールという得点力につながった。
選手起用の面でも進化している。2010年W杯ではグループステージ3試合をすべて同じ先発メンバーで戦い、決勝トーナメントに入ったときには選手たちが疲弊していた。今回は第3戦のポーランド戦で6人も先発を入れ替え、力を蓄えた状態で決勝トーナメントを迎えることができた。
準備、分析、選手起用——。こういったノウハウと教訓を生かしたからこそ、FIFAランキング61位の日本が、3位のベルギーに真っ向勝負を挑み、優勝候補をダウン寸前まで追い込むことができたのだ。