【迫真】ドイツと中国の蜜月。ベンツをのみ込んだ「大物」の野望
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世界の自動車界で今最も注目されている男、李書福の実像を探りに、中国を訪ねました。生まれ故郷の李家村にはアポなしで突撃したのですが、最初に話しかけたのが、彼の親戚で、父親や同級生を紹介してもらいました。
李家村の方は、みなさん「日本には、孫正義という有名な企業家がいるけれど、書福は彼と似ているよ」と説明してくれました。もちろん、日本人の私にわかりやすく説明してくれているのでしょう。ただ、確かに、生い立ちや業態を変えながらの成功、そして果敢な投資など、共通点が多いのは事実です。
そして孫正義はライドシェア、李書福は商用車で、これから「自動車」の再編を狙っています。とても似通った2人の男が交差する瞬間が、これから訪れるのかもしれません。中国内資メーカーとして気を吐いているGeelyだが、創業者については全く知らなかったのでとても勉強になった。杭州からAlibabaもGeelyも生まれているというのも興味深い。
にしてもVolvoを買収したのは約2000億円か…今から考えると激烈に安い。
中国については、Daimlerは北京汽車(BAIC)と合弁を組んでいる。そして李氏がDaimlerの筆頭株主となった(①)後に、新工場建設を発表している(②)。
一方Volvoについては、ちょうど北米で新工場がオープンしたばかり(③)。
①https://newspicks.com/news/2845003
②https://newspicks.com/news/2848862
③https://newspicks.com/news/3144927民間の一企業にして「一帯一路」構想をビジネスチャンスにしようと考え、そのために個人として1兆円の投資を行い、投資先であるダイムラーのトップと宇宙ビジネスなど未来のモビリティ社会について語り合う。そのどれもが規格外のスケール。まさに自動車業界の「孫正義」。
売り上げ3000億円程度の時に売り上げ約1兆3000億円を誇るボルボを買収したのもそうですし、構想する時に思考の制限がないんでしょうね。Xiaomiといい、インターネットサービスだけでなく、ハードを中心とした旧型産業においても中国の産業変革の勢いが加速している。「吉利汽車」には今後注目していきたいと思いました