ベンツ、インテル、ドバイ皇太子も頼るエアタクシー企業の正体

2018/7/5
2017年9月、アラブ首長国連邦の商業都市ドバイが、「空飛ぶタクシー」のテスト飛行を初めて実施した。
近年では、米ライドシェア大手Uberから、欧州の航空宇宙機器メーカー、エアバスまでが参入しているドローンタクシーだが、ドバイのハムダン皇太子が見守っていたこのドローンを作ったのは、これら2社ではない。
ドイツ発のベンチャー企業、ボロコプター(volocopter)社だ。
実はUberが参入を表明する5年も前に創業し、技術を蓄積している。2017年7月には、あの「メルセデス・ベンツ」を率いるドイツの自動車メーカー、ダイムラーが出資を発表した。
すでに電池や自動運転の技術領域で協業しており、「空」におけるモビリティサービスを提供していく予定だという。
そもそもメルセデス・ベンツのトレードマークである「スリーポインテッドスター」は、エンジンを発明した創業者ゴットリープ・ダイムラーが「陸・海・空」の3つのモータリゼーションを夢見てつくったもの。
創業から130年のときを経て、ダイムラーがボロコプターとともに描く「空のモビリティサービス」とは、いかなるものか。ボロコプターの創業者を直撃した。