出光・昭シェル統合、創業家が一転同意
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「経営理念の違い」を表向き反対の理由としていたが、創業家の昭介氏の2人の息子の処遇を巡る対立(特に千恵子夫人)にも見える。
最初の創業家代理人の浜田氏は、将来の社長就任を求める創業家に対し、次男の正道氏を常務取締役にするという妥協案を持ちかけたが、どうやらそれで決裂したらしく、代理人を辞任している。
今回の合意は、二人の息子の取締役就任を条件にしており、そこで妥協したようだ。
イラン系の出光が、サウジ系のシェルと統合すること自体無理もありそうなものだが、もしかすると、トランプがイラン制裁路線をとったことで、出光側が主導的立場を主張しつづけることに限界を感じてきたのだろうか。日経の特報、今まで膠着状態だったのが一気に進みそう。
文脈としては、村上氏が実質的に保有するファンドが出光に投資し、また村上氏が創業家の買い増し資金を提供したという報道があった(①)。またアルパインなどにアクティビストキャンペーンを仕掛けているOasisが出光及び昭シェルの両方に投資しているという報道があった(②)。何かが動いている感はあった。
①https://newspicks.com/news/3077242
②https://newspicks.com/news/3067788
報道を真としたときに今後で気になる点では、「出光佐三氏が提唱した経営理念を守る」という点と「創業家側から2人の取締役を受け入れる」という条件。
経営理念を守るというのは解釈論的な部分があり、また2人だと反対をしても止めきれないところがあると思い、実質的にどれだけの効果があるのだろうか。特にこれまで反発があったなかで、どこまでうまくいくか。出光創業家が合併に反対し、膠着状態が続いていた両社の統合問題ですが、一転して統合の方向で同意したようです。日経新聞のスクープ。一連の騒動の経緯は下記をご参照ください。
①出光と昭和シェル、対等合併で基本合意
https://newspicks.com/news/1247966
②出光創業家が相互出資案に反発、「新株発行差止」について
https://newspicks.com/news/1950198
③出光・創業家が新株差し止め請求 「持ち分低下が目的」と
https://newspicks.com/news/2347897