25年までに小切手廃止、現金利用も減る-「ペイナウ」のシンガポール
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【アジアにもデジタル化の波】
WeChat Payやアリペイが消費分野を席巻する勢いの
中国はもとより、アジアの金融センターとしての競争で
優位に立つシンガポールが、小切手も廃止して金融のデジタル化に舵を切る動き。
中国と比べ、偽札などの懸念の少ないシンガポールがなぜ、
金融のデジタル化を進め、決済のキャッシュ比率を下げようとしているか。
それには、2つの明確な意図があると考えられる。
1.デジタル化を推進することで、新しい時代の市場間競争に勝てる金融のインフラと
新たなビジネスモデルの金融機関が成長する環境を整えようとする意図。
2.かつての金融の共通軸は英語でのコミュニケーション。シンガポールはその点で、アジアで最も欧米の金融機関が活動しやすい場を提供してきた。これからの金融で、英語に相当するのは、デジタル化。国民の多くが英語を話すように、デジタルを前提とした金融取引をスタンダードなものとして受け入れる国民を養成しようとしているのではないか?
中国のようなリープフロッグでないシンガポールは、人工的にそうした環境整備をしようとしていると感じる。
高額紙幣をバッサリ減らすインド、一定額以上の決済で現金を禁止するオーストラリア、
QRコード決済の中国。アジアでのデジタル化競争とデータ覇権主義はすでにホット。
何かとレガシーの多い日本が、ここでどこまでアクセルを踏めるか。
ただでさえ存在感の薄くなった東京国際金融市場。
我々は不可逆的岐路に立っているという危機認識をもっておくべきだろう。Apple Payがモールに入っている店舗のほぼ全てで使えるし、この前ユーザベースの川端さんに教えてもらったのだけど、Apple Pay使えない屋台でもGrab Payが使えるようになってきているから、現金を使うシチュエーションは、日本人と割り勘する時とコンドのコンビニで買い物する時くらいかな