交流を活かす直流の物語。「ACアダプタ」が必要なのはなぜ?
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三菱電機の受配電システム製作所にお伺いする機会をいただき、D-SMireeと名付けられた直流配電ネットワークシステムについてお話をお伺いしました。再生エネルギーの導入コストが低下してきたこと、ESGへの取り組みが企業に求められていることなどなど電力システムのあり方に変化が起きつつありことを学びました。網羅できていない点もあると思いますが、ぜひご参考になさってくださると幸いです。
「電流戦争」含めて、交流・直流の歴史について触れられていて、是非多くの方に見ていただきたい記事。
個人的には、送配電ネットワークの「両端」で直流が占める重要性が高まっていると感じている。両端というのは、末端の消費地と、発電回り。
消費地については、記事にある太陽電池のように、末端の消費地での発電も増えてきている。交流が普及してきたのは送配電の際の電圧変換が楽で、高電圧ほど送電ロスが小さい(オームの法則)から。でも、地産地消ならそもそも電圧返還をしなくてよい。
そして発電のところについては、記事にHVDCという言葉があるが、これは高圧直流送電。高圧変換が直流は大変なのだが、同じ電圧なら損失は小さい。
そのためには送配電技術だけでなく、記事にあるように直流でそのまま稼働できる設備自体の整備も必要。例えば直流エアコン。
にしても、なんだか見た記憶があるトピックだと思ったら、実証設備が出来たときにPickしていた!エネルギー系Pickerの皆様も揃っていて、やはり注目領域だと感じる。
https://newspicks.com/news/1693712
ちなみに、上記の電圧変化のしやすさという点で、西日本と東日本で電力周波数が違う。東日本大震災の時に電力融通が話題になったのを覚えられている方もいらっしゃるかもしれない。
二つ、その間に変電所がある(東電の新信濃変電所と、中電の東清水変電所)。ここで行われているのは交流を直流に変換して、周波数を変えて、再度交流に変換するというもの(交流は、電圧変換は容易だが、周波数変換は難しい)。
https://newswitch.jp/p/4177LED照明器具、デジタルデバイス、太陽光発電設備、電気自動車など、家庭でも”元々”は直流の日用品が増えてきましたね。
我々電気工事士は「交流」にどっぷり浸かってます。太陽光発電システムが家庭に普及し始めた10数年前は「直流」に不慣れで、現場で不具合があると「???」ってなってました(+と-の感覚があまりなかったりする) w
小型の「電球」だと思って交流100Vでそのまま送ってLED照明壊したりしたのもいい思い出(別置の電源部という材料が必要な商品でした。お客様申し訳ありませんでした)。
そろそろ、電気工事士達も「直流」に慣れてきたので、直流の設備の普及してもいいかもね。
追記
一般家庭のLED照明器具は、電力会社から供給される交流電流(AC)を安定器やアダプター等の変換器を介して直流電流(DC)に変換して作動します。そのため多くのLED電球や直管形LEDランプは照明器具と変換器がセットになって点灯するようになっています。