「40歳からの学び直し」が転職に欠かせないわけ
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世界の普通の国では「フルタイム、無期契約、直接雇用」で正社員。就職した会社が自分のジョブスキルを必要とする限り、その会社で中期雇用が実現します。会社の要求と自分のスキルにミスマッチが起きれば、金銭補償を貰って自分のスキルを高く買ってくれる会社に転職する。自分で自分のスキルを磨くことが安定した高収入に繋がりますから「学び直し」の意欲が働きます。
一方、我が国で「フルタイム、無期契約、直接雇用」の社員を雇ったら、働く人が「会社の命じる仕事を命じられた通り行う」義務を負うのと引き換えに、会社は長期雇用(終身雇用)の義務を負う。
仕事のある間だけ人を雇いたい、自分の好きな仕事を追求したい、と思ったら、3つの条件のどれかを外して会社も働く人も短期雇用(パート、有期雇用、派遣)を選ぶしかありません。我が国の従業員が長期雇用と短期雇用に明確に色分けされる所以です。
我が国の長期雇用の社員は会社が言う通り働く義務を負い、その見返りに会社が定年まで仕事を保障してくれるから、「学び直し」の機会も意欲も生まれません。
『「40歳からの学び直し」が転職に欠かせない』のは間違いなく、記事の内容は納得です。学び直しが重要な中期雇用を我が国に定着させようと思ったら、裁判所の整理解雇の4条件をはじめとする終身雇用の慣行そのものを見直す必要があるように思います。「何してる人ですか?」と聞かれて、ひと言で答えられない人が重宝される時代に。何を学ぶかを考えるよりも、まず何が好きかを考える必要あり。自分が何に興味があるか分からない人が少なくないようです。
40歳はもう昔の40歳ではない。今の30代の寿命の平均が100歳になった人生100年時代、変化が激しく産業や企業の栄枯盛衰が早いVUCA時代、体感としては40歳はひと昔前の30歳くらいの感覚でいるべきじゃないでしょうか。
まわりでは年齢をあえて16進法でカウントしてみることをやってます。40歳だと28歳ですね。まだまだチャレンジできる一方で、ラーニングカーブにおいて重要な「アンラーニング」、つまり価値観のリセットがしにくくなっていくのは事実。いかに、自分の価値観を揺さぶるような経験(という意味での学び直し)ができるかが重要になってきますね。