女性リーダーが黒を着る理由
コメント
注目のコメント
かのシャネルはそれまで喪服の色と言われていた黒をブランドのシンボルカラー にしました。
“女は黒と白以外のすべての色を考えつく。黒にはすべてがある。白も同じ。その美しさは絶対的なものであり、完璧なハーモニーを奏でている”
by Coco Chanel
それまで男性の従属物として扱われていた女性に、自立的な生き方を示した彼女らしい言葉です。
それだけに黒は潔く、ミニマリズムの美しさがあります。
#metooで女優たちが授賞式で黒を着たのは、まさに自立的な女性というメッセージであり、連帯を示すものだったと思います。
翻って、就活生を見るたびに、見事にリクルートスーツが黒一色で驚いてしまいます。
髪型から靴、バッグまで、”これでなくては受からない”と刷り込まれているみたいに。
働き方改革と言っても、やはり日本企業が望むのが個性よりも、従順性なのでしょうか?
小池百合子さんの色使いはちょっと昔っぽくはあるけど、メイ首相やミッシェル・オバマのスタイルは黒に頼らず、色使いがとても参考になります。
私自身、黒を着てしまいがち。
先日NYで友人4人でたまたま全員黒い服でタクシーに乗ったら、「君たちはセレモニーに参加して来たのか?」と質問された。
その日はたまたま9.11だった。
それ以来、海外では特に黒以外を着ようと心がけております。ABC(テレ朝大阪でなくアメリカの)あたりの男性キャスターの横でやたら鮮やかな色のスーツ着ている女性キャスターが気になります。女性という記号で華やかな服を着させられているような気がして。
黒着ても抑圧されている、赤着ても添え物として抑圧されている、なんやかんや言われて女性は大変だなあとも思う(笑)
私自身はそのシーズンのキーカラー、柄、デザインを着るのが仕事につきあれこれ着ていますが、本当は服で語らず向田邦子のように黒しか着ない、中身や作品が雄弁というスタイルが憧れ。私もよく黒着るけど、そんなに「意思」はない。
「意思」ではなく、「気分」。
「無難だから形で遊べる」とか「浮かない」とか、この記事のようにあえて理由を言葉にしようとしたらできるけど、着る時にそんなことは考えてない。