【御立尚資×石川善樹】日本の美の原型は縄文土器と弥生土器にある
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海外にいくと本当に自国の文化について聞かれることが多い。ぼくも学生時代、フランスに留学していたときに、「禅とは?」「中国との関係ってどうなの?」とかたくさん聞かれてほとんど答えられなかったのを強烈に覚えています。ビジネスパーソンの間だけではないですね。
ちなみに建築における縄文 vs 弥生論争においては、伊勢神宮が縄文型の力強いフレームと垂直線、桂離宮が弥生型の均整のとれたプロポーションと水平線、というのが一般的で、本記事の引用とはちょっと異なります。
ただ、これは日本独自というより世界的に見た建築の歴史におけるわりと普遍的な対立軸(感性的なものと理性的なもの、動的なものと静的なものetc)です。建築様式の発展の歴史においてずっとスパイラル上に続いてきています(cf. ロマネスク vs ゴシック、ゴシック vs ルネサンス、ルネサンス vs マニエリスム、マニエリスム vs ロココ、ロココ vs バロック、バロック vs 新古典主義など)
日本の建築の技術や様式は中国から輸入したものが大半ですが、茶室だけは本当にオリジナルのものです。あんな非実用的で無意味でそぎ落とされた空間は世界的に類がないし、日本の美意識の究極の凝縮された形ですね確かに海外にいる方が日本の文化、歴史、地理、宗教、ビジネス等について考える機会が多い。それは外国人として興味を持たれて聞かれる機会があるからで、頻度が増えてくるとちょっとずつ答える幅を広げるべく知識を吸収したりする。
一方で日本に戻ってしまうとあまりそういったことについて聞かれることがなくなるんであまり知識を吸収しなくなってしまう。
といったインプットとアウトプットの機会のバランスについて考えてしまいました。#NewsPicksマガジン にも掲載された御立さんと石川さんの「日本の美意識」についての対談がオリジナル記事として読めるようになりました!企画コーディネーターとして入らせていただいたのですが、日本の文化や歴史をどうビジネス的に捉えるかというテーマは、単に事業の話を聞くだけではない深いお話につながりとても勉強になりました。
記事の最後にもあるとおり、こちらの内容をふまえて来月「日本らしさと美意識の本質」というテーマで石川さんとくぼゆかさんにご登壇いただき、お話うかがっていきます。
当日は単にお二人の話をうかがうだけではなく、2時間の中でいろんな変化をつけようと企画中ですのでお楽しみに!