「AIの生みの親」シュミットフーバー、業界が煙たがる男の物語(後編)
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これ↓は、誰が広めたかより誰が最初に考えたかをずっと重要視する、学者特有の、そしてとても大切な価値観です ワタシはAI研究者ではないので、この方の主張の真偽は解りません ただ何故彼がお怒りなのかはよく理解できます
コンピュータサイエンスなどの、抽象度の高い科学分野(つまり物理制約を余り受けずに、自由な発想の実験が可能な分野)には、reinventing the wheel または renaming the wheel (ワタシの造語です)が、一般の方が考えるより多くあると思いますねぇ その場合、研究者本人が自覚しているケースは少ないのです 基本的に正直な人種なので それに対して笛を吹く方々は、特に多数派、権威派の意見に反する場合、学者業界で煙たがられる傾向があるのは事実かと
Cellular Automaton研究 のパイオニアで、Mathematica を作った、Stephen Wolframさんを思い出しました ご存知の方、そうおもわれません?
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Stephen_Wolfram
Wolfram さんほど知られていませんが、Genetic Programming のJohn Koza さんも似てらっしゃるかなぁ(ミシガン大PhDでらっしゃいますよ)
https://en.m.wikipedia.org/wiki/John_Koza
ワタシの尊敬する研究者のひとり、UC Davis のRida Faroukiさんも、そういう意味で随分損をしてらっしゃいますねぇ(ニホンゴメディアだから言えますが)
https://faculty.engineering.ucdavis.edu/farouki/
「「重要なことをなし遂げた人がいて、その人が正当に評価されておらず、それを最初にやったのは別の人物だという話になっている場合、誤解を正すためにネイチャー誌やサイエンス誌なんかに短い文章をまず発表するのは私だ」と彼は言う」シュミットフーバー伝説完結編。
これまた内容てんこ盛りですが、トピックをまとめると
・コロンブスの卵を良しとしない。
・理論を評価し、実用化を過小評価する。
・ベンチャーを立ち上げ、功績も出している。
・AIと人間との共存。
といった感じですかね。
基本的には彼の性格を表すような要素が多かった印象ですが、「AIと人間との共存」についての話題は、他の科学者と同じように考えているという点において、ただ単に自分の能力を誇示するためではなく、人類の未来を真剣に考え、研究を行なっているんだ、ということがわかりホッとしました。
まぁ最後の最後に「要するにやめられないんだ」という結論が書いてあり、そこが一番しっくりきましたが笑この世の中にある面倒くさいと感じることを全部機械がやってほしい。そして、クリエイティブな人がたくさん増える世界にしたい。利益を出すことに使われてる人間をなくしたい。
人は、みんな、誰しもがすげー、能力が備わってる。世界にいる人間全員が自分らしくクリエイティブに生きる世界にしたい。