【渋谷区長】ブロックチェーン国家、エストニアで感じた衝撃

2018/6/24

 渋谷未来デザインとは

──今年、まったく新しい形の産官学民連携組織である「一般社団法人 渋谷未来デザイン」が設立されました。設立の意図と経緯を教えていただけますか。
長谷部 「渋谷未来デザイン」は、ダイバーシティとインクルージョンを基本に、渋谷に住む人、働く人、学ぶ人、訪れる人など、渋谷に集う多様な人々のアイデアや才能を、領域を超えて収集し、オープンイノベーションにより社会的課題の解決策と可能性をデザインする産官学民連携組織です。
行政機関だけではなく、多様な主体(個人、企業、学校など)が今までにない仕組みで共創して取り組むことで、新しい価値を生み出すアイデアの創出を目指しています。
実は以前から行政だけで物事を考えるのが難しいと感じていました。行政は、どちらかというとディフェンシブなことが得意となり、本来はもっとオフェンスしていかなくてはいけません。
そう考えるなか、学ばなければいけないことが民間企業やNPO、学校に存在していました。そこで、そういった方々と一緒にブリッジをつくっていけたらと思ったのがきっかけです。
長谷部健(はせべ・けん)/渋谷区長
1972年生まれ。博報堂退職後、ゴミ問題に関するNPO法人green bird設立。全国60カ所以上でゴミのポイ捨てに関するプロモーション活動を実施。2003年に渋谷区議に初当選。以降、3期連続トップ当選。2015年渋谷区長当選。

渋谷を舞台にした社会実験