千葉県東方沖 プレートが緩やかに動く 念のため地震に注意
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房総半島ではおよそ4年の間隔でスロースリップ(ゆっくり地震ともいわれます)が起きています。したがって、即大地震につながるような現象ではありません。注意が呼びかけられているのは、地表の浅いところでの群発地震についてです。
スロースリップは、プレート間にたまったひずみを地震として一気に開放するのではなく、プレート同士がずるずるとすべることで開放することをいいます。いわゆる地震動は発生せず、特に被害をもたらすものではありません。
ただし、ひずみの一部が解放され、またある一部ではひずみが残るというアンバランスを招くため、大地震と関連があるのではということも言われていますが、その関連についてはまだよくわかっていません。
では群発地震についてはというと、地下のプレート境界でのスロースリップによって、プレートに巻き込まれていた海水の一部が地下の浅いところに上昇してくるため、地下水の動きにより誘発される地震があるという研究があります。確かに房総半島でのスロースリップのときにはM3-4程度の地震が群発することが知られていることから、今回の発表になったものと考えられます。スロースリップとか初ワードが聞こえてくると恐怖を感じるなぁ。
それでも記事をよく見たり、谷村さんのコメントを読んだりすると、いわゆる大地震に直結する可能性よりも、群発地震に対しる警戒ということなので、注意の仕方が変わりますね。
ただ、日本列島自体がいつ地震が起きてもおかしく無い状況に常にある場所という点は多くの科学者に共通の認識なので、より注意深く考え、行動しようというものですね。懸念されている首都直下型の大きな地震やアウターライズ型の千葉東方沖の大地震とは違うので普通にこうして注意換気を促せると思いますが、もしこうした大地震の切迫した前兆が発見されたときに、普通に発表できるのだろうか?やはりパニックをおそれて発表できないのではないだろうか?と危惧しています。