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しかし、経済がほとんど成長しない、そして競争がグローバル化した現在においては、個の力がもっと求められ、世界を舞台に、他に差をつけることが必要な時代だ。こんな今の日本において、過去のシステムに拘り続けることは愚かなことだ。しかし、企業はすぐには変われずにいる。企業のトップもそういう日本的システムに根差す内部の論理で「出世」した負い目もあり、既得権益(すなわち、これまで過去のシステムで我慢してきた労働者)におもねる必要があるからだろう(本当は企業の取締役は株主の代理であって、社員の出世の延長ではだめなのだが)。
政治も、国民の支持を繋ぎ止めたいために目の前の僅かな経済成長を求めて巨額の財政出動を繰り返し、昨今は、あろうことか実質的な日銀による国債引き受けや、株の買い上げに至るまで国民に痛みを強いないようになっている。しかし、今やるべきことは、前述の日本的雇用慣行というぬるま湯を打ち破り、潜在成長率を高めるために必要な解雇・雇用規制等の緩和と社会全体での人材の流動性の確保ではないのか。もちろんセーフティーネットは確保しつつだ。
もちろん、真に優れた政治的リーダーが出現するまでは、社会が急に変わることはないだろう。個々人ができることは、今のぬるま湯状態を脱却し、自分の足で立つということだ。日本的雇用慣行の中、会社の中でモノ言わない社員が出世するのはおかしなことだが、そんな中でも自分はモノを言おう。モノを言ってもだめなら、外の世界でモノを言おう。横並びが大好きな羊の群れから抜け出そう。女々しい(といっても男が多いのだが)やっかみからあなたを批判するアホがたくさん出てくると思うが、それは無視することだ。そういう一匹狼が増えていけば、いずれ社会が変わる。社会の方からあなたが求められるようになる。
僕はそういう人生を過ごしてきて、言い尽くせぬほど色々な理不尽な苦労もしたが、今はそれなりに幸せだ。もちろん、タムコー先生の生き方は、後進にとっての良いロールモデルになるのではないか。
転職市場でも、手に入れすぎてしまった人ほど苦労することがあります。それは求人や市場との戦いではなく、自分との戦いのように感じます。生活水準を変えられない、プライドを捨てられない…。手放せる、しがみつかないというのは幸福度と関係してくるように思います。
結局、間違っても負け組に乗らず、自分の目的を果たすために割り切って「力」を利用するというのはある意味、正論ですね。
分かります。
>先日アメリカの高級ホテルのレストランで、魚を頼んだのにステーキが出てきて、ウエイターさんに一応文句を言ったら、やはり「エンジョイ!」と返された(笑)。
分かりません(笑)
面白い連載でした。
権力の部分については、権力というよりは求められる仕事を最大限のパフォーマンスを持ってやるために雑務は他に任せても別に悪ではないのではと個人的に思いました。
やっぱり政治家さんには政治に集中してもらいたいですし。
運転手さんは運転手さんのパフォーマンス、事務さんは事務さんのパフォーマンス。お互いがリスペクトしあいながら与えられたミッションをこなせば良いのではないでしょうか。
「今後は、ITベンチャーが銀行を潰していく時代です。ですから、これから支店長を目指しても、そもそも支店がなくなっていきます」
「また、先日アメリカの高級ホテルのレストランで、魚を頼んだのにステーキが出てきて、ウエイターさんに一応文句を言ったら、やはり「エンジョイ!」と返された(笑)」