2030年に180兆円の巨大市場、バイオエコノミーは日本に商機あり
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ようやくバイオエコノミーに関してメディアが取り上げてくれるようになりました。
しかし、日本はまだバイオエコノミー戦略を公表できていないのに、「日本の産業界がバイオエコノミーを先導できそう」と非常に楽観視して報道されているのがとても残念です。
EU・アメリカは2012年、ドイツは2013年にバイオエコノミー戦略を公表しています。
欧米だけではなく、南アフリカ(2014)、インド(2015)、イタリア、スペイン(2016年)フランス、タイ(2017)と公表しているにも拘わらず、日本はまだ公表できていません。
今年4月に公表予定でしたが延期されています。
http://crds.jst.go.jp/dw/20130821/20130821836/
いくら優れた技術があっても、それを活かせていないのがこれまでの日本です。
「技術で勝る日本企業がなぜ欧米に負けるのか」、日本主導でルール形成できていないからだと思います。
いままで、日本の技術が採用されても、すぐにルール改正されて優位性を失っています。
スポーツも同様です。フィギアスケート、スキージャンプ、バレーボール、、、日本が強くなるとすぐにルール変更されています。
いつも欧米が作ったルールに翻弄されているように思います。
”日本企業は経営レベルでルール形成に取り組まなければならない。”
技術革新だけではなく日本の技術が普及されるよう、官民連携のルール形成に早急に取り組む必要があると思います。
https://toyokeizai.net/articles/-/57880僕の知る限り、研究開発現場の人たちはアカデミア・産業界ともに全然楽観的ではありません。実際、日本発のバイオベンチャーで軌道に乗っているのは片手で数えられるくらいでしょう。しかし、バイオ畑にいる人間としては、これを機にバイオ業界を盛り上げていきたい。
全体論で言えば、日本の技術開発はシーズをそれなりに持つものの、スケールに対する戦略が希薄で普及期に淘汰されてしまう傾向が強かったと思います。この辺りは国家戦略ではなく資本の論理を徹底できるかだと思うので、バイオでは過去とは違う成功パターンを辿ることに期待したいと思います。