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以下,2011年と少し古いが,固定種の種子のみを扱う「野口種苗店」の野口勲さんが書かれた「タネが危ない」 https://amzn.to/2McWeAx という本から.
農家は種を播き育て収穫し,同時に種も採種して,次の年にその種を播くことを繰り返していると思っている.これは昔からずっと続いてきた「固定種」による農業.優れた実をつけたものを種子として残し,地域の土壌や気候に合った作物を生み出していった.
しかし,1960年代以降,「F1」という種子が使われるようになった.F1の作物は形や成長が一定であるという農家・流通・消費者にとって望ましい性質を持つ.ところが,F1から育てた作物は種をつけないか,つけたとしても品質にばらつきがあるため,それを播くことはできない.結果,農家は,毎年,種子を購入するようになった.
F1とは雑種第一代目の種子のことで(メンデルの法則を参照),対立形質の優性のみが現れた均一な性質を持っている.また,系統が遠く離れた雑種一代目では,雑種強勢という働きで,生育が早まったり,収穫量が増大するという好ましい性質を持つようになる.一方,F1の作物から穫れた種子,つまり雑種第二代目は劣性遺伝子が発現し,形や収量にばらつきが生じる.よって,F1の作物から採種はできない.優れたF1種子を作ることに成功した種子会社は農作物を独占できる.今,スーパーで少数の銘柄の野菜,果物しか並んでいない理由がこれ.
現在,「雄性不稔」という花粉を作れない突然変異を元にF1種子を作っている.加えて,ターミネーターテクノロジーという遺伝子組み換え技術がある.この遺伝子操作は,次世代の発芽を抑え,自家採種を完全に不可能にする.モンサント社が特許をもっている.世界の種子はモンサント社をはじめとする種子メジャーに独占されつつあり,世界の上位10社だけで,世界シェアの70%を占めている.農業にも大資本の支配がおよんでいる.

以下は,野口勲さんの考えですが,この遺伝子が自然界に流出すれば,子孫が残せない死の世界が広がる.子孫を残せない植物を農家は育て,その収穫物を我々は口にしていることが,近年見られるミツバチの大量消滅現象,また人間の精子の活動低下の原因ではないかという(証拠は無い).ちなみに,ある種子会社社員は,自分は固定種の野菜しか食べないことがあるという.
良記事。種子法とか種苗法ととか固定種とかF1とかとにかくややこしくわかりづらいですが、丁寧にまとめられています。
結論としては「多分今までと大きく変わらない」ということで、私も同じ考えです。
実際に野菜作りしてみると食に対する疑心暗鬼の一部は解消されます。
この記事を書いた羽田野さんも東大農学部出身で農起業し、現場で畑やっています。
これまだよくわかってないからメモ、なんかまたモンサントが脅威になるとか言われてるけどはたして?