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あわや、というニュースですね。
トラックのドライバーに怪我がなかったのが幸いです。

コンクリートの剥落、つまり表面のコンクリートが剥がれて落ちることは、多くのインフラが更新期を迎えている国内では見過ごせない社会問題です。
山陽新幹線のコンクリート落下(1999)や笹子トンネルの天井版落下(2012)など、その最悪のケースです。

本件の原因については今後の追及が待たれるところですが、一般的な要因としては内部鉄筋腐食による膨張圧、目地部の施工不良、アルカリ骨材反応、凍害のポップアウトなど、様々です。
予防策としては、新設構造物であれば繊維を混入してひび割れ拡散を防止したり、既設構造物であればひび割れ部の補修やシートの貼付をしたり、これまて様々です。
世の中に同じコンクリートは一つとしてないので、コンクリートを診断する高度技術者の育成と、配合・環境・外力・材齢・予算などの要素から適切に判断した維持管理計画が求められます。
(とはいえ建設従事者は減少し続けて高齢インフラは増えるばかり。インフラが建っているのは高所や水際などの難所だらけ。ドローン点検や画像診断技術の開発が日夜進んでいるのはこのためです。)

土木でも建築でも、構造物の設計とは使用限界・修復限界・安全限界という3段階を考慮することがこれまでの基本でした。
しかしこれらの構造限界は、その構造物の使用者、つまり建築物なら住民、道路や橋なら車や列車などが対象。
コンクリートの剥落のように、構造物の周辺環境に強い影響を及ぼす劣化現象に対する設計の考え方を、いまいちど考えなおす時期かもしれませんね。