【豊福晋】時代の潮流に乗るブラジル。「サッカーの未来」の行方

2018/6/14
ロシア・ワールドカップ開幕を控えた6月上旬、元スペイン代表のチャビ・エルナンデスがこんな話をしていた。
「とにかくどんなチームも走るようになってきて、フィジカル面でも整っている。近代サッカーの傾向だ。そんな拮抗した大会で、結局のところ最後に勝負を決めるのは個の輝きになる」
フィジカル的要素、走行距離だけでなく、有効スプリント回数や球際の勝率などの数値は各国共通で上昇している。そうだとすれば、チャビが言うように最後に差を生み出すのは、個人の輝きになる――。
その意味では、今大会最も優勝に近いのはブラジルだろう。
ブラジルの10番を背負うネイマール(写真:Etsuo Hara)