解説します!「セリア」の高収益の源
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注目のコメント
100均業界をつくってきたダイソーの考え方と比較して、セリア高収益の構造を読み解くと面白いと思います!
参考:ダイソー、利益1円でもメーカーが日参する「規模の力」の凄まじさ - 大創産業会長 矢野博丈
https://newspicks.com/news/2960695
▼ダイソーの特徴
・ダイソーが扱っている商品は7万アイテムで、そのうち99%が自社開発商品
・商品企画から製造、輸出入、物流、販売までをすべて自社で行っている
・5000店舗の店舗規模があるからこそできる薄利多売を実現
▼セリアの特徴
・店舗戦略:インショップ重視の出店とスクラップ&ビルドによる店舗政策
・女性顧客をターゲティング=商品開発+売り場レイアウトの工夫
▼気づき
ここには書かれていませんが、セリアは、POSシステムを導入して売れ筋商品を把握している。データを元にしたターゲティング→商品開発+店舗戦略という小売の基本を徹底している。
開示資料の前年度比較をみると、既存店舗は客数・単価ともに大きく伸びてはいない。
新店舗出店が売上・利益に大きく貢献していることがわかる。セリアについては、黒澤さんがリンクを貼ってくれているPickのコメント欄でかなり語ったので、併せてご参照いただきたい。
POS・在庫で業界を変えた。それ以外に、本記事にあるような店舗政策もある。それについても、雑貨がカラフルでデザインが良かったり、店舗も明るいので、従来はインショップでも端っこの方に追いやられていた100円ショップが、モールとかでも好立地の場所に出店できるようになったのが大きい。
にしても粗利4割…これが100円でいいの!?と思うものが多いのだが、原価ベースでは平均すれば60円。すごすぎる!
<追記>
既存店売上については、昨年下期くらいから時にマイナス成長になっている。今期予想については上期99.5%、下期100.3%で年間99.9%。そこに対して4・5月は98.8%と少しショートしている。
ちなみに原油価格が上がっていることは、プラスチック製品が多いので逆風。逆にリスクオフの時に円高・原油安になりやすいが、低価格ということ含めて追い風になる。
http://www.seria-group.com/corporate/ir/monthly/
<追記終>100均ストアの中でも清潔感、コーディネート感は突出していますね。100均ストアであっても値段以外の価値を提供することがもはや求められているのでしょうね。