外国人労働者拡大へ新資格 最長10年在留可能に
コメント
注目のコメント
経済財政諮問会議に「骨太」の素案が示された。もっと注目されていいニュース。
厚労省、法務省、外務省、経産省、国交省など、政府をあげて検討が進んできた。秋には、入管法の改正案が出て、大議論になるだろう。法務委員会がアツい。
これまで、技能実習生と留学生でごまかしてきた労働者不足を補うために、正面から労働者を受け入れる大政策転換だ。建設、造船、介護、宿泊、農業の分野で求められるのは、これまで受け入れてきた高度人材とは質的に異なるミドルクラスの人材。その規模50万人超。私は、積極的政策転換に賛成だが、課題も多い。
5月24日には、自民党の労働力確保に関する特命委員会が基本的な考え方をまとめている。与党の政策なので、政府と事前調整済のものだ。
「移民政策と誤解されないよう、在留期間の上限を設けることが適当である。その上で、実務経験を積み、各分野に必要な専門性を有することとなった外国人材について、本人が希望する場合には、既存の就労資格で受け入れる外国人材と同様に、引き続き我が国で活躍して頂く道を用意することが適当である」
最後にしれっと永住に道を開く記述がある。いずれにしても、社会的適応の問題が最も重要になってくることは間違いない。
以前、書いたブログ。
https://ameblo.jp/gohosono/entry-12357978170.html単純労働者の受け入れ方針で、移民ではないものの大きな転換。単純労働者の受け入れについては個人的には反対の意見を書いてきました。Lの世界に異文化が入るストレスに日本社会が耐えられると思わない、という冨山さんの論に賛成だからです。ドイツやアメリカでさえ排斥が起きている状況なので。
もう一つは現在先行している技能実習生制度の闇。以前ガイアの夜明けで、ベトナムの「送り出し機関」に払う手数料で多額の借金(150万とか)を抱えて来日し、日本では時給400円という最低賃金以下で縫製工場で長時間労働させて「made in japan」のアパレルを作らせていることが問題になりました。このときはそれを使っていたセシルマクビーの運営会社が炎上してました
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/smp/backnumber4/preview_20171212.html
さらに、縫製を請け負う会社は賃金未払いで、計画倒産的に夜逃げする、という酷い実態。また、ベトナム側の送り出し機関で多額の「手数料」をとるのは、受け入れ側の日本人を過剰接待している金額が転嫁されている、とのことでどこまでも腐っている状態。全部がそうとは思いませんが、こういうことが起こらないような制度設計をしないと、「闇」が深まるだけだし、「日本」の恥を広げるだけなので慎重にやっていって欲しいところです(理想論だと言われそうがあえて言う)
高付加価値のモノを作ったり機械化など生産性を高めたりして労働者不足に立ち向かい、賃金を上げるのが先進国のあるべき姿。
逆に、低付加価値のまま外国人労働者を増やすことで、商売を維持し、労働者の賃金上昇を抑えてしまうのは途上国型の戦略だと思う。
低賃金しか払えない企業は悪いけど淘汰されることで過当競争を是正されて、強い企業にその人材が吸収されていって欲しい。
この流れはヨーロッパと同様に遺恨を残すことになると思うので反対。低賃金の労働者が欲しいなら東南アジアとかに企業が出て行って欲しい。