【鈴木大輔】スペインサッカーの神髄。「本気で楽しむ」強み
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注目のコメント
偏に「楽しさ」といっても、それを細かく分けるといろいろな感情の「楽しさ」があると思います。
サッカーを始めたばかりのころの無邪気な感情。
鈴木選手のような、成長プロセスを実感することによる楽しさ。
そして、サッカーの奥深さを追求する面白さ、楽しさ、もあります。
他にもありますが、今の僕は、成長プロセスとサッカーの奥深さ、に楽しみを覚えている「フェーズ」です。
このあたりを意識してやっています。しかし意識しているうちはまだまだ。これが無意識化されたときには、鈴木選手が言うような、サッカー少年の頃のような楽しさを再び感じられるのではないか、と思います。
逆に言えば、サッカー少年の頃は無意識的に、その2つを追求し、楽しんでいたとも言えるかもしれません。欧州の考え方だとサッカーは「スポーツ」である前に「ゲーム」なんです。「ゲーム」とは相手がいて、どちらが「勝つ」のかを決めることです。だから「勝ち」を目指さないとやっている意味がない。仮にトランプで、カード握ってるだけで満足してたら、何こいつ?ってなりますよね。でも、日本人感覚の「スポーツ」だと身体動かして、汗かいてスッキリで満足なのでこれに近いです。これは草サッカーレベルの自分の方が体感してると思います(笑)
この話から派生すると「自分たちのサッカー」言葉そのものに違和感を覚えます。相手がいて、その相対で戦術があるからです。相手が小さければ、高さで勝負すればいいし、パワーで負けるのであればスピードで勝負すればいい。手牌見て、どう見ても七対子狙えるのに、メンタンピンドラドラが好きだからそれしか狙わない。な違和感です。自分の手牌と場を見て、自分の頭で決断して、吉か凶か。自分の頭で考えるから、自分勝手と紙一重なんですが、それが楽しいんです。プロだとそう行かない場面も多々あると思いますが…
こっちでプロでやってる人は本当に凄いと思います。スポーツを「楽しむ」「エンジョイする」と言うと、日本では「本気で勝ちを目指さない」「遊びでやる」みたいな捉え方をされることが少ないけれど、楽しむことと勝つことは両立不可能ではない。両者のバランスを取りながら、選手や人としての成長を目指すのが大事だと個人的には思っている。鈴木大輔さんの「本気で楽しむ」形、日本のスポーツ界にもっと広がってほしい。