【GLAY】俺たちが、「お金」の話から逃げない理由

2018/6/9
グロリアス、HOWEVER、BELOVED……。1990年代に青春時代を生きた人であれば、これらの楽曲を、誰もが幾度となく耳にしてきただろう。
時代を彩るいくつもの楽曲を発表してきたロックバンドであるGLAYは、最大の動員数となる20万人の野外ライブを実施するなど、前例のないチャレンジに数多く取り組んできた。
だが、楽曲の知名度とは裏腹に、GLAYが、時代の変化を見通してビジネス面でもいくつもの手を打ってきた稀有(けう)なミュージシャンであることはあまり知られていない。
今年に入り、GLAYは、GLAYのすべての音楽と映像を配信する公式サブスクリプション型アプリをリリースした。ここには「デビューから現在までに発売したすべての音源や、100を超えるミュージックビデオ、書籍など、“GLAYのすべて”がつまっている」(TAKURO)という。
NewsPicks編集部はこのアプリ開発に至った課題意識や、アーティスト自身がビジネスやマネジメントを行う意味について、リーダーであるTAKUROさんに話を聞いた。(全2回)
TAKURO
GLAYのリーダー、ギタリスト、メインコンポーザー。GLAYはTERU(ボーカル)、TAKURO(ギター)、HISASHI(ギター)、JIRO(ベース)からなる函館出身のロックバンド。1988年に結成し、94年に「X JAPAN」のYOSHIKIプロデュースによるシングル「RAIN」でメジャーデビュー。1996年のシングル「グロリアス」のヒットで人気に火が点き、「HOWEVER」「誘惑」「Winter,again」といったミリオンヒットを次々と誕生させる。1999年7月には千葉県の幕張メッセ(野外駐車場特設ステージ)での大規模ライヴを敢行し、観客20万人を動員。デビュー15周年を迎えた2010年には自主レーベル「loversoul music & associates」を設立。独自のスタンスで活動を続けながら日本のロックシーンをけん引している。
ピラミッド型の仕組みはいらない
──なぜ今回、こういったアプリをリリースしたのでしょうか。
TAKURO このアプリは、GLAYのメンバーの「やりたいこと」を突き詰めていった結果生まれました。僕たちは(以前の)事務所から独立してもう12、13年経ちますが、90年代からずっと音楽業界について疑問に思っていたことがありました。