米グーグル、AI契約更新せず 国防総省と、社員反発で
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文末リンクに詳しいが、本当に千人を超える社員の激しい抵抗が引き金のよう。
メディアに暴かれ世論に押されてしぶしぶ、というのが常の世の中、珍しいパタンであり、素朴に好感が持てる。
当該プロジェクトはGoogleクラウド部門が推進していたが、クラウド部門長から社員ミーティングで発表があったと、さらに来週には本件公表とともに、同社のAI倫理方針を発表するとの事、そちらに注目。
さて本件そのものの是否について。
本気でクリティカルシンキングすれば本当に難しい命題。原子力の原理は発見しても原爆は発明するな、というのは無茶ぶりというもの。AIの精度が上がってあらゆる産業が革新している時に軍事だけは使わない、とはならない。アメリカがやらなくても敵国がやる、だとしたら国防のためやらざるを得ない。いくらGoogle社員が抵抗しても他がやるのみ。
それを専守防衛に徹っしうるか、先制攻撃もか、といのは運用の問題、政治の、人民の選択の問題。
日本人に3.11以降突き付けられた原発再稼働問題と本質は通底する。
Gizmodeのスクープ元ネタ
https://gizmodo.com/google-plans-not-to-renew-its-contract-for-project-mave-1826488620素晴らしい判断だと思う。
ただし、インターネットは軍から生まれたこともお忘れなく。ロケットもそう。レーダーも、コンピューターも。飛行機も発明はライト兄弟だけど実用レベルに飛躍させたのは第一次世界大戦。是非は別として、現代社会を支える数多くのイノベーションは軍事目的の技術開発から生まれたこともまた事実。じゃあ、だからといって軍事目的の技術開発が完全に正当化されるわけでもないが。邪推かもしれないが、Googleがグローバル展開している、というのもあるのではないだろうか?
もちろん米国が拠点。とはいえ、特定国の軍事に関わる研究に深入りすることは、他国においては歓迎されない。