【保存版】サントリー伝説の宣伝部に学ぶ、3つの「バズる法則」

2018/6/9
サントリー担当になれれば一流──。
広告業界には、こんな不文律がある。トヨタ自動車やNTTなど、日本には時価総額にして10兆円を超える大企業が多くあるが、広告業界では、そうした大企業よりもサントリーの宣伝を担当することが、ステータスになっている。
シンガタの佐々木宏やワンスカイの福里真一など、サントリーのテレビコマーシャルを手がけているのは業界のトップクリエイターたちばかりだ。
サントリーが広告業界で圧倒的な地位を獲得できたのは、かつて宣伝部が“伝説の”と形容されるほど豪華なメンバーを集めていたからだ。
1957年に「裸の王様」で芥川賞を受賞した開高健。それから6年後に「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞作家になった山口瞳。
左下が開高健、右上が山口瞳(写真:毎日新聞社/アフロ)
サントリーの「社員」だった文豪たちは、その文才を武器に数々の名コピーを生み出し、宣伝部は広告業界の憧れの的となっていった。
そして、それから60年たった今でも、開高らが残した宣伝のノウハウは、宣伝部に脈々と受け継がれ、「ハイボール」「金麦」「BOSS」などの名CMを次々に生み出している。
なぜ、サントリーの宣伝はヒットするのか。そこで今回は、入社から現在まで宣伝部一筋でキャリアを築いてきた、サントリーコミュニケーションズの山田眞二社長に、広告の極意を解説してもらった。
開高から薫陶を受けた山田社長の言葉には、マーケティングや広告に関わるすべての人に役立つ学びが詰まっている。