米FRB年内あと3回の利上げ観測後退、伊政局混迷受け
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株価も下落していますが、Fedの利上げ予想も低下しているようです。年4回利上げ(あと3回)予想が、13%まで低下したとのこと(1週間前は51%)。
イタリア政治の不確実性がどこまで影響しているのかは判別しづらいですが、ECBの正常化と政治的不確実性の綱引きがしばらく続きそうです。FRBに関しては、イタリア以前の問題として、先週発表された前回のFOMC議事要旨で、インフレのオーバーシュートによるインフレ期待のアンカーという議論がまたもや示されただけに、この話だけでも利上げ観測は後退する訳です。
その上で、イタリアの影響に関しては、政治情勢の先行きが不透明なので、FRBとしても当面は様子を見るということだと思います。
ただし、同じく政治が引き続き不透明な南欧のもう一つの大国や、EU離脱の世論が強い東欧の一部国にも金融面でのストレスが本格的に拡大した場合には、利上げの副作用を考慮せざるを得ないと思います。