グーグル式仕事術が「ブレスト」を嫌悪する理由
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誰が発案したかがわかってしまうブレストでは、「発案したもん負け」(言い出しっぺが責任を持たされる)ことになりがちなので、思いついても言わなくなる。単に内容が批判されて恥ずかしいということもある。
発案者とチームとして何を採用するかという意思決定の主体(この場合はチーム全体またはリーダー)を分けるのは非常に重要だ。
発案者と採用者を分けるというやり方は、水曜日のダウンタウンや、ブレストバトルでも同じ。
https://newspicks.com/news/2319312/
「出てきたアイデアを土台にしてさらに作り込めるということは滅多に起きない」ことは確かにそうだが、あまりその期待を下げてしまうのは、チームで議論する価値を下げてしまうので、期待はとっておいた方がよいし、うまくいった場合はとても良い結果になることもある。
「ブレストで出たアイデアよりも個人で生むアイデアのほうが質が高く独創性に富んでいる」というのも、個人で考えさせても何も出ない人とそうでない人がいるので、様々なタイプの人をチームにコミットさせる為には、両方のやり方を許容した方がよいと思う。
ハードウェアを伴う試作品は、制作に予算がかかることが多いので、なかなか大手の一部署で作るという判断をするのは難しいだろう。
また、日本企業でスプリントをやると、ついてこれない人や貢献できない人が生まれてしまう。クビを簡単に切れない、転職に不安の大きい日本では、定着するのにハードルがある。
つまり、ブレストとは「やった感」こそがその目的だったりします。
そのような意味において、スプリントはGoogleのような企業ならではのやり方と言えるかも知れない。
心配しなくても、ブレストでよいアイデアが出てもどうせ上は判断できない。問題はそこじゃない。ブレストを使って、ブレスト程度で思いつくような凡庸なアイデアを出し尽くした後、ブレストで上がらなかったアイデアを個人で考えるのが有効な気がしてます。
良いアイデアは凡庸なアイデアを枯らさなければ得られませんが、凡庸なアイデアを枯らすのは庭の雑草を全て引き抜くのと同じくらい大変なので、みんなでよってたかってやっつけてしまうのが良いです。