米、車関税の引き上げ検討、最大25%、米紙報道
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注目のコメント
米ISMをみると製造業周りの労働力不足への言及が目立っています。現地生産を急速にすすめようにもむずかしいのかもしれません。加藤さんが紹介している表でも、SUBARUが米国比率が高いのに、輸出台数をもっと減らしていくのかと思いきや前年比で意外と小さい減少にとどまっているのもそういったマクロ要因が影響しているのかなとも。株価は軒並み弱いですね、
影響が大きいと思う。
数値を見ていきたい。
まずマークラインズのデータ(①)を見ると、2017年の日本での生産台数は主要メーカー合計で920万台(うち商用車が60万台弱)。輸出台数は443万台で半分ほどを占める。メーカー別で最大はトヨタで182万台、マツダ79万台、日産63万台、スバル55万台となっている。
どの地域に輸出されているかというと、2016年度のデータではあるが自動車工業会のデータを見ると、米国が最大で174万台、次が欧州で82万台。なお、それぞれのピークは米国が2007年で222万台、欧州が2008年で159万台。
金融危機前後で120円→80円と円高がかなり進行したが、税金の25%引き上げというのも実際の価格をそれだけ上げる(もしくは価格を上げないのであれば利鞘を下げる)効果があるので、かなり厳しい。
特に、日本から輸出しているものは、トヨタはレクサスが多く、あとはスバルやマツダは各地での現地生産ラインがない・足りないというのも背景にある。主要メーカーでホンダが輸出台数の上位に入っていないのは、ホンダが現地生産志向が強いためで為替メリットも受けにくいが、為替デメリットも受けにくい。税制についても同様。
①http://bit.ly/2J0LbvQ
②http://www.jama.or.jp/industry/four_wheeled/four_wheeled_4g3.html
なお岡田さんがコメントされているように、台数ベースでの相関関係は見られないが、それは円高を受けて現地生産を進め、また国内キャパの削減を進めた結果(下記)。
http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini009j.pdf