【倒産ルポ】ダンプカーやトラックを「錬金術」に変えた2人の男
NewsPicks編集部
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本記事の校正を担当しました。建機業界の審査関係者の間では、昨年後半から『VSOP』という隠語が密かに広まっていました。
ブランデーの名をもじったこの隠語は、循環取引まがいの不正な取引に関与していた疑いのある企業の頭文字を取ったもの。いわゆる倒産予備軍の主な企業群でした。このうち、今回の「こうして企業は倒産する」で紹介するビバック(V)、プロアース(P)に加え、プロアースに連鎖した大曲建機(O)の3社はいずれも破綻。主だったところで残るはS社だけとなっています(余談ですが、いま注目のシェアハウス業界でも『3S』という隠語あり)。
S社は倒産前のため実名は伏せますが、この業界ではさらなる連鎖のおそれもあります。S社の顛末も含め、あらためてこの連載で紹介できればと思っています。自家用車の場合は数万kmも走れば残存価値はほぼゼロになるが、建機やトラック、ダンプカーなどは耐用年数が長く、数年使用したものでも充分な値段がつく。
そんな「建機」の特性を利用して、これを買う体力のない建設業者に次々とリースで使用させていく、いわば“建機版サブプライム”のようなサービスを生み出し、後に倒産に追い込まれた新興企業2社を追います。