【倒産ルポ】ダンプカーやトラックを「錬金術」に変えた2人の男

2018/6/7
急成長企業が倒産するときがある。
カリスマ的な経営者が、革新的な製品、サービス、営業手法で業界平均を大きく上回る成長を遂げる。しかし急速な膨張がいつしかひずみを生み、不穏なうわさや小さな信用不安が次第に広がっていく。
それがある一定の水準に達したときに、急激な信用の収縮が起こる。そして資金繰りが破綻し、倒産──。
近年、企業倒産が減少する中で、数少ない“教科書的”な倒産事例となったのが、建機の販売・レンタルを手掛けるPROEARTH(プロアース。神奈川県厚木市、代表:松井義仁氏)と、これに連鎖したビバック(東京都品川区、代表:山田泰之氏)だ。
両社の代表はいわば“盟友”であり、真逆のキャラクターでありながら非常によく似た存在でもあった。彼らが破滅に向かって突き進んだ、その軌跡を追う。