ハワイで「日焼け止め」禁止法案、サンゴ礁への被害を防止
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注目のコメント
ほえー。
natureでも、話題に上がっていますね。と言っても、これは2017年の記事で、このときは法案の提出で、今回は、可決された、という記事。
https://www.nature.com/news/hawaii-seeks-to-ban-reef-unfriendly-sunscreen-1.21332
ざっっくり、このnatureの記事は、「まあ、紫外線吸収剤がサンゴにダメージ与えている可能性もあるかもしれないけどさ、禁止したって、他の要因もあるし、どうなるか分かんないと思うよ?」という感じかと。
化学者として、何か言えることあるかな、と思って、禁止化合物を2つ調べたけど、分かったのは、紫外線を吸収すること。少なくとも、これまでは日焼け止めとして使われてきたこと。何か物議を醸しているらしいこと。だった。
この事実を知った企業の研究開発者として、「よーし、サンゴに優しい紫外線吸収剤を開発するぞ」という方向性もありかもしれないが(ロレアルは着手しているみたいだ)、どちらかというと、「サンゴが死んじゃう理由で大きい要因はなんだっけ?」を考えたいところだな。
そういう意味で、「ハワイ州」が、怪しい化合物はとりあえず禁止にしておく、というのは、あり得るアクションに思える。日焼け止めメーカーが頑張ればいい話だし、少なくとも、ハワイのサンゴがやばい!という問題提起には一役買っている。
記事の末尾に、自然由来の…と書いてあるのだけは気になるけど。自然のものでも、サンゴを殺すものはたくさんあると思うので。