[16日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>傘下の自然食品スーパー大手ホールフーズ・マーケットは16日、アマゾンのプライム会員向け値引きプログラムを開始した。

数百品目に上るセール商品の10%引きなどを行うこのサービスは現在フロリダ州で利用でき、今夏には他のすべての店舗でも開始する。

アマゾンはこれまでに、ホールフーズの食料雑貨の速配サービスをプライム会員向けに開始することも発表している。

今回の値引きプログラムは、アマゾンによる137億ドルでのホールフーズ買収が、8000億ドル規模の米食料雑貨市場の勢力図を塗り替えられるかどうかを占う試金石となる。同市場は現在、ウォルマート<WMT.N>とクローガー<KR.N>が大きなシェアを握る。

ホールフーズの共同創設者で最高経営責任者(CEO)のジョン・マッケイ氏はロイターに対し、昨夏のアマゾンとの合併以降、1回の買い物で購入される商品数が増えていると語った。詳細は明らかにしなかった。同社は米国内に463店舗を展開し、市場シェアは約1%。

モルガン・スタンレーのアナリストによると、すでにプライム会員に登録しているホールフーズの顧客約800万人にとって、ホールフーズの商品は従来の食料雑貨店よりも安くなるという。