[東京 16日 ロイター] - 新日鉄住金 <5401.T>は16日、日新製鋼 <5413.T>を株式交換により完全子会社化すると発表した。日新製鋼1株に対し新日鉄住金0.71株を割り当てる。日新製鋼は2018年12月26日に上場廃止となる予定。また新日鉄住金は、19年4月1日付で「日本製鉄」に社名を変更する。

完全子会社化は、両社の経営資源の相互活用を加速し、世界的な鉄鋼需要の変化に的確に対応することを狙っている。

発表の中で両社は、世界の鉄鋼需要は着実に拡大しているとする一方、国内人口の減少、新興国の生産強化、自動車の軽量化やEV(電気自動車)化などにより市場は転換点にあると指摘。新日鉄住金の強味である高い技術力や商品力と日新製鋼の強味であるきめ細かな顧客・市場対応力を活かすなど、「シナジーの最大化を早急に実現する必要がある」としている。

*内容を追加します。