【独自】キャッシュレス化で勃発する、セブンvsゆうちょATM戦争
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キャッシュレス化の波がいよいよ日本にも押し寄せています。
先日、NewPicksが特集したマクドナルドが、立て続けにキャッシュレス決済を導入したこと(およびdポイントや楽天ポイントの導入)についても、外食大手がしっかりとベンチマークしていました。
さて、そうなると現金大国ニッポンで普及したATMはどうなるのか。SMBCと三菱UFJのATM共通化構想は、セブンにとっては衝撃だったはず。水面下では、ゆうちょとセブン銀行のATMシェア争いが始まろうとしています。ATMプラットフォーマ―としての、セブンvsゆうちょという図式です。
ただし、両者にはATMおよびそのネットワークの設計思想が異なるので、何れかが勝ち残るというよりは、提携相手の戦略的目的あるいはユーザー特性により、ある程度の棲み分けに導かれるのではと思います。以下、構造的差異です。
①設計思想の柱:セブンは提携金融機関へのプラットフォーム提供、ゆうちょは郵貯利用者への利便性提供
②コスト:セブンは初期およびランニングコスト低い、ゆうちょは硬貨や払込票・通帳対応対応で何れも高コスト
③利用者目線:セブンはカードを挿入すると利用者の預金先金融機関の画面が登場し感覚的にも当該金融機関の代替ATM、ゆうちょは通常の他機関ATM使用と同様
以上は差異の一部ですが、今後の先行きはゆうちょの経営判断に大きく依存するでしょう。ATMについては過去から何度か指摘してるように、まずは独自展開している都市銀行・地方銀行から維持できなくなっていくと思うので、セブン銀行などの相乗りATMへの逆風はまだそこまでではないのでは?と思います。
難しいのはATMは生活上なくてはならない基本インフラになっているので、キャッシュレス比率が増えていったとしても、現金を使う人が残る限り一定数は維持しないといけない。携帯が普及しても一定数の公衆電話網を維持してきたようなもので、地方を考えると地域に一つは必要。
https://newspicks.com/news/2627788
そうなると「集客力」として美味しいと感じてコンビニが残しているうちはよいですが、ビジネスジャッジで撤去を検討する水準まで減っていったときに、最終保障(電気的に言えばラストリゾート)をどうするのかは将来の論点ですね。そうなると、最後のしんがりは郵貯が担当することになるのかもしれません。そんな心配ができるほどキャッシュレスになれば素晴らしいのですが、、