【アマゾン幹部】ECの王者が次に狙う、「ビジネス」のお買い物革命

2018/5/14
プライベートだけでなく、ビジネスでもアマゾンで「お買い物」の時代へ。
今から約半年前の2017年9月。アマゾンが法人向けのインターネット通販サイトを立ち上げた。その名も「Amazon Business(アマゾンビジネス)」。ここで取り扱うのは、文具やPCなどのオフィス用品だけではなく、企業の調達部門が担うようなプロダクトの素材など、幅広い。
アマゾンは、オンラインのショッピングモールとして我々の日常生活を潤すだけでなく、ビジネスにおけるサプライチェーンにまで入り込もうとしているのだ。
今から約20年前の1994年にジェフ・ベソスが創業したアマゾンは、本のオンライン販売から成長し、今やファッションや家電製品、さらには自動車までを扱う巨大プラットフォームに変身、「お買い物」の常識を破壊してきた。
次の20年でアマゾンは、企業の「調達」もガラリと変えてしまうのだろうか。
日本では、相見積もりや企業内の承認ルートのカスタマイズなど「日本の企業の実態に合わせたサービス」をうたっていて、ローカライズにもぬかりはない。
取り扱う品数は2億点以上で、競合サービスにあげられる、アスクルの約400万点やMonotaRO(モノタロー)の1000万点を圧倒している。
アマゾンは、BtoCで我々の生活を一変させたように、「BtoB」の商習慣を変えてしまうのか。本当に巨大市場を掘り起こせるのか。Amazon Business事業本部長の星健一氏に語ってもらった。
Amazon Business事業本部長の星健一氏
あなたは「登録できない」
──アマゾンといえば、BtoCのイメージが強いですが、2年前から米国で、昨年9月からは日本でもBtoBサービスを開始しました。
基本的に、個人のお客様は、このAmazonビジネスには入れないようになっています。突然ですが、Amazonビジネスのサイト、見たことありますか?